Bhaktanjali Blog

旅行記

僕が初めてインドに行ったのは、大学を卒業した直後でした。卒業式の2日後にはじまった無期限の旅、夜学の大学に通いながら朝昼働き、必死でためた旅資金をトラベラーズチェック(懐かしい...)にかえ、当ても無く踏み入れたインドの大地。

圧倒的な文化の違いがとても新鮮で、 まだ子供だった僕は本当にスポンジのようにそれを吸収していた。シタールを習いはじめ、まるで自分はずっとそうだったかのように、それまでの自分とは全く違う自分に変化していった。それはバクティのプロフィールにも書いている、「まるで壷に入った牛乳に一滴のヨーグルトが入ると全体がヨーグルトになるように」、僕を変化させた。

それは「変化」というより、自分というコアに付着した事象を取り除く、「浄化」の時期だったのかもしれない。

とにかく僕は、そういった状況の中でインドのバラナシでガンジス川に座っていた。

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ガンジス川のほとりはガートという沐浴場になっていて、 shivala ghatの少し川下でチャイを飲んでいると、色々な光景が目に入ってくる。いつも「kawa?」(買う?と聞いているつもり)と話しかけてくる笛吹きのおじいちゃんや友達のボート乗り、野犬にクッキーをあげ、気がつくと山羊にチャイを飲まれている...とてもインド的な空間。

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レッスンの後、じんじんする指をチャイで暖めながらひとりガンガーを眺めていると、ヴィシュヌ派のサドゥ(修行僧)が横に座ってくれた。少しピンクがかった袈裟を着て、他のサドゥに比べるととても知的に見え、顔も険しいというよりは穏やかだ。

彼は英語は喋れないらしく、僕もヒンディが全く喋れなかったので、時々喋りながら時を過ごしていると、一冊の本を出してきた。そしていきなりページを開いてみせてきたのは....

デンドライト(忍石)のルースだったんです。僕はまだ天然石を取り扱ってなかったのですが、今でもはっきりと覚えています。オーバルシェイプの少しホワイトがかったルースの真ん中に、一本の樹が映えているように模様が入っているデンドライトでした。

彼はその石を指差し、にこっと微笑んでくれました。その時、思ったんです。天然石ってこんなに個性的なんだって。いわゆる宝石とは全く違う魅力がそこにはある事に初めて気がついたんです。けばけばしい服装でこれ見よがしに見せる石ではなく、自分という存在にフィットし周りを調和する石の存在に。僕がバクティを開店するに至った、大きなファクターの一つです。

出来るだけ削って少し無垢になっていた僕の心や思考は、スポンジどころか掃除機のようにそういった出来事を通して様々な経験を吸収していきました。それは今となっては僕自身になっていて、あの頃に得た経験は今になっても僕を変化させてくれているようです。

それは、一滴のヨーグルトが牛乳をヨーグルトにかえてしまうように。

 

僕はシタールという楽器の演奏をやっているので、石を扱う前からインドに足しげく通っているのですが、ジャイプルもかなり頻繁に訪れている土地です。ヴァラナシに行かなくなってからは、ひたすら石関係の場所を訪れていたので、ジャイプルやヒマラヤ、ネパールなど、南アジアは至る所に天然石関係の場所があります。

今回はジャイプル〜ヴァラナシの、石の買い付けとシタールの練習をメインにおいて、インドを駆け抜けてきました。今日はジャイプルについて少し書きます。

デリーの左下、砂漠の入り口にある街ジャイプル、別名ピンクシティと呼ばれ、あらゆる建物がピンク色に塗ってあります。デリーから向かう途中に納得の景色が...ジャイプル郊外で採れる砂はピンクなのですが、かなり大きいエリアでピンク砂が採掘されていて、人力で出来る程度に地面が削られていました。

古くから変わらない、持続可能な方法で今でもピンク色を守っているジャイプル。僕がいるエリアは旧市街に近いので、大気も汚いし交通量が半端じゃないです。が、そこに暮らす人達の何とエネルギッシュな事か。気を遣うとか、彼の為にとか、そういった事の前にまず自分の為に行動するのがインド人です。道の真ん中で寝てる人もいるし(なぜか轢かれない)、店舗以外は基本全てボッタクリです。

そんな中ですが、以前から良くしてくれている仲間が今回ももてなしてくれました。連絡していなくても、あった途端からモストウェルカムです。

Jaipurで一番長い付き合いの、Mr Raghuraj Singh Rajawat氏。誕生日会に呼ばれました。家族ぐるみでお付き合いさせていただいてます。祖父母、ラグーと嫁さん、子供2人に囲まれ、楽しいひとときを過ごせました。

彼が開店した手の頃に僕と出会い、お互いに高めあってきた親友です。

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ジャイプルのマーケットにある常宿。雑多な喧騒から離れられます。朝鳥の声が最高なんです♪ここでシタールの練習して息抜きしながら、買い付けを朝から晩までします。

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With Mr Nafith. 昔お世話になった方です。今回も少し分けていただきました。非常にフランクなイスラム教徒で、愛すべきキャラクターです。それでも、時間になれば一日5回お祈りにいきますし、僕に比べればすごく敬虔な方です。

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With Mr Ashoka. 彼と知り合ってから、僕の取り扱う天然石のクオリティは格段に上がりました。道を指し示してくれた先輩です。彼はリキシャーマンから人材をなした苦労人。常にガネーシャとともに暮し、愛に包まれた暮らしをしてらっしゃいます。

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ジャイプルからヴァラナシへ、20時間の電車移動。久しぶりでしたがすこぶる楽しくて、疲れましたがやっぱり好きだなと思う移動でした。

続きはまた今度書きますね。

ご縁が全くなかった場所、マナリー。 ヒマラヤと言えばダラムサラーに行っていたのですが、日本で友達になんであんなに有名なマナリーに行かないのと聞かれたり...今回も行く予定はな方のですが、強制的に(寝坊)バスが着いてしまっていたという....運びでマナリーに着きました。

何の知識も無く地理感も無い。小さな山の中のバスステーション。とりあえずチャイを飲んでから考えようと飲んでいると、一人のインド人が話しかけてきました。彼に聞くと、マナリーはニューマナリー(マナリー)、オールドマナリー、バシストに分かれていて、ここは(ニュー)マナリーだよ、との事。

そうか、だからこんなにツーリスティックな街の雰囲気なんだ、ここは好みじゃないなと伝えると、彼はオールドマナリーのゲストハウスのオーナーで、オフシーズンだからお客さんを見つけにバススタンドにいるらしい。

あれよあれよという間に、荷物をオートリキシャー(オート三輪)にのせられオールドマナリーに出発。景色は徐々にローカルになっていき、子供やロバがたくましく朝を満喫している。小学校の前に下ろされ向かいの斜面を見上げると立派な5階建てのゲストハウス。目の前は.....雄大なる世界の尾根の鱗片が。

 

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そういえば標高はどのくらいあるのだろうと聞いてみると、なんと2,300mあるとの事。どうりで斜面がきつい訳だと、普段暮らしている1,000m付近との違いを実感。宿を営んでいるのはローカルの家族、民族名は確かパハーリー。ダラムラサーはカディだからトライブが違うのだろうか。でも民族衣装は似ている。

 

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ひとしきり家族と遊んだ後、早朝のオールドマナリーへ。さすがオフシーズン、外国人用の店は完全に閉じていて、ローカル用の店もまばらな感じ。まだオフシーズンが始まったばかりなのにやせている子犬にビスケットをあげ、チャイを飲み日常を眺める。僕にとって至福の一時。

 

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行きのバスで同乗していたアルゼンチン人達を見つけ、ロンリープラネット(ガイドブック)を借りるも英語ではなく、スペイン語。訳してもらうと、みる所はやはり、マナリーとバシストが良いらしい。小一時間程、朝食をともにし、いざマナリーへ。リキシャースタンドまで下っていると、目の前にみた事の無い大きな牛らしき動物が。

 

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大急ぎでなんとか追いついてみると、ヤクがいました。初めて見たんですが、まず大きいです。この子は毛も綺麗に整えられて、とても可愛がられていて幸せそうでした。ヤクの毛で作られたジャケットを持っていますが、とても暖かいです。リキシャーで向かう途中もとても綺麗で、川の上流にある山が神々しく感じました。どことなく、僕の住んでいる大鹿村に似ています。

 

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マナリーは観光に来ているインド人が溢れていて、とても賑やかで活気があります。クル、チベット、カシュミールなどの民芸品店や飲食店が多数有り、一日観光するにはちょうどいい大きさでした。僕はあまりこういった場所が得意ではなく、チベット料理をを食べたら、すぐに近くのブディストテンプルに行ってチャイを飲んでました。

 

MANALI6.jpg山をしょった街ですが、意外と平坦です。

 

MANALI7.jpg色んな地方の食事もできます。

 

MANALI8.jpg路地の中はなぜか落ち着く.....

マナリーは観光客の為に新しく作られた街ですが、オールドマナリーは昔からあったエリアで、生活が身近に感じれます。旅先で地域の人達と関われないのは僕にとっては好ましくなくて、インドではそこらにいるインド人と喋っています。とても気さくな人たちで、一人旅の僕をほっておいてはくれません。

実は一晩だけ泊まってオールドマナリーをでました。もっと僕に合う場所を見つけたんです。

それはまた次ぎに....

 

 

 

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インドに行くと、いつもまずここに向かいます。ラジャスタン州の州都、ジャイプルシティ。デリーから車で走る事5時間。景色はデリーの喧噪から畑、荒野に変わっていき、乾いた空気感があたりを支配しだします。

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タール砂漠に近づくにつれその色合いは増していき、ラクダが荷物を運んでいるのが見えると、またここに来たんだなと実感が湧いてきます。休憩場所でご飯を食べていると、楽士の方達が現れ音楽や踊りを見せてくれたり...

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ラジャスタン風鼓笛隊の動画です。 

車が到着する場所は、少し郊外にあるアンベール城。ラジプート族のマハラジャが建設した、山の上の要塞です。迷路の様な通路で敵の襲撃に備えた作りは、今でも観光客を迷わせます。 

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いつもの宿に向かう途中に、もう一つ毎回楽しみにしている観光地があります。ウォーターパレスと言われる、マハラジャの夏の宮殿です。砂漠の酷暑を逃れるために、妃や妾達と共に一夏を過ごしたと言われています。

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ここでチャイを飲んで、マーケットの宿に向かうのです。一人旅の良い所は、気の向くままにできる所。ここ8年程ほぼ一人で海外なので、かなり気ままに流れる事ができる様になりました。

ジャイプルは街が大きく3ブロックに分かれています。旧市街、新市街、ピンクシティです。僕が泊まっているマーケットは新市街にあります。全てのブロックに宝石関連業者の店舗があり、それぞれのバイヤーが、それぞれご縁のあるショップで取引をします。何カ所かお店や職人が集まっているマーケットや道もあり、未だに新しい発見ばかりです。

山の上の城より旧市街を撮った動画です。

研磨工が多くいる通りの工房の動画です。

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なかでもこのマーケットは初めて来た時からお世話になっており、古い友達もたくさん。普段からfacebookで繋がっているので、あえるのが本当に楽しみなんです。昔はまだ結婚もしていなかったのに、今では子供が2人いたり、逆に店舗が無くなり日銭しか稼げない仲介者になってしまっていたり。その人の行いが反映されているんだろうなと感じました。

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Mr.Raghu. ご飯友達です。いつもお話だけに行っても、とても暖かく迎えてくれ、電話でチャイを頼む際にファーストクラスのだぞ!と、笑顔でもてなしてくれます。当店のレインボーオブシディアンは、ほとんどが彼のコレクションです。

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自称ターコイズ王。彼は家族(親戚を含む)で経営していて、ネパール(ほぼチベット)には鉱山も持っているのですが、近年産出されるラフが減っていて困っている様でした。

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一番世話になっている、オールドシティのお友達の店。オーナー、スタッフを含め素晴らしい人格者ばかりのお店です。切断や研磨をする機械もある為、朝から晩までここで勉強させてもらっています。

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これ見よがしに見せられたトルマリン(電気石)の結晶体。彼はトルマリンがもっと産出されていた頃に、トルマリンのコレクターになる事で、サイクルリキシャー(自転車式人力車)の運転手から出世した人です。今はルビーやサファイアに夢中。大量のラフ(岩の様な塊)を何トンも買い付けています。

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超巨大トルマリンのスライスカット。約30cmあるウォーターメロントルマリンの結晶体をスライスして、研磨したものです。中心に三角形が見えますね。何がどうなっているのでしょう.....

ルビーの研磨の動画です。

クリソコラのカットと研磨です。

このクリソコラは僕が買ったルースで、茶色の部分をカットして取り除いて、研磨して形を整えています。加工したクリソコラは工房にございます。取り除いたピースを研磨して、ペンダントにできるようにしてくれました。

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今回ジャイプルで僕が得た経験は、天然石を取り巻くマーケットとどのように接し、自分の将来に見据えるべきヴィジョンを設定し、そこにアプローチしていくかというような、いわば職業訓練のような事でした。もちろん、マーケットがアクセサリーなだけに、世界中から様々な形でデザイナーや業者が集まって来ています。そんな人達と肩を並べ、仕事を見せていただけるのはやはり現地ならではです。

特に必要と感じたのは、天然石の質の向上と新しいデザイン力。頭の中にあるデザインを、いつになったら全て表現できるかわかりませんが、確実にデザイン力は柔らかくなりました。

自分の内から聞こえる声をさらに高いステージへ向かわせる為にも、日々創作に励み、今回得た素材を生かしきってジャイプルに戻りたい。バクティを大きくする為に頑張ってくれた皆さんに、もっと大きな恩返しをする為にも。

次に行く時には、さらなる高みのステージを見せてくれる所でしょう。そういう所です、ジャイプルは。水面に石を投げて波紋を起こすと様々な広がりや反射を見せる様に、僕自身に、そして様々な人達へ波紋を起こす側の人間になる為、この遠い道程を慈しもうと思います。

長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

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今回の買い付けの目的の一つは、クリスタルを自分の手で大地より掘る事でした。

デリーからヒマーチャル州の州都 Kullu に向かい、バスを乗り換えとある場所(内緒)に向かうはずだったのですが、なんとKulluで寝過ごしてしまい起きたら Manaliにいました...

なので以前より行きたかった Vasist という温泉のある村に行ってみると、温泉のあるアシュラム(寺)の前で一人の日本人と出会いました。彼がお茶でもとゲストハウスに呼んでくれ行ってみると、部屋の中にはクリスタルがたくさん...

自分が今回ヒマラヤに来た理由を告げると、彼も数日後に水晶を掘りにいくとの事!寝過ごしたおかげで、こんなご縁に巡り会うなんて。呼ばれているのかなとすら感じました。

そしていざ出発。まずは Kullu へ行き、そこから....内緒です。

crystal treking1.jpg Kullu のバスターミナル。

crystal treking2.jpg オールドマーケット

とある街のバスターミナルに着き、そこへマイナー(鉱山主?)が車で迎えに来てくれ、とんでもない山の中を走り抜け、そのまま荷物を預けトレッキング開始!

crystal treking3.jpg対面した山、車道は無いが家はあります。

標高差1500m位を一気に登ります。休憩はありますが、かなりハードです。山には snow repard(雪豹?)や熊がいます。日が暮れると彼らの世界になるため、がんがん登ります。時々あう山の民はとても雰囲気がありました。例えるならナウシカの風の谷の人々の様でした。

写真を撮りたかったのですが、それすらも控えてしまう程、彼らの生活は民族性を保っています。僕は彼らによけいな情報を知ってほしくないので。本当の山の民がそこにはいました。

山の水晶埋蔵地までの案内役はマイナーの長男と次男です。

crystal treking4.jpg長男、男らしさ全開...

crystal treking5.jpg次男、甘えん坊な可愛い奴。

途中までは人が住んでいるのですが、しばらく登ると鉱山に行く人しか通らない道になり、険しさが増します。途中には岩盤に足をかける場所を削っただけの一枚岩(落ちたら即死)等もあり、決して安全とは言えません。だがそこには悠久の時の流れを感じさせる自然がありました。

動画もあります。

crystal treking6.jpg巨石を飲み込もうとしている巨木。

crystal treking7.jpg落雷で土に還った巨木。

とにかく書ききれませんが、素晴らしい原生林を体験できました。日本の山がいかに不健康であるか。山にとって健康な土というのは、ああいった環境だと思います。

そうこうしているうちに、登っていると長男が、この岩は埋蔵地から崩落したもので、クリスタルが育っているとの事。詳しく調べてみると.......いたるところにクリスタルが!!!!

crystar treking8.jpg岩のいろんな所がクラスター。

crystar treking9.jpgクローライトが含まれていますね。

これらを踏んで渓流をこえないと進めません。致し方なく、水晶を初めて踏みました...転がり落ちて来ただけの岩なのに、生まれて初めて見た生クリスタルに驚きずいぶんゆっくりしてしまいました。日が暮れると命に関わるので、埋蔵値へ向け出発進行。

crystal treking10.jpgここから等高線を横に進みます。断崖絶壁。

しばらく進むと...洞窟に何やら人が生活している痕跡が。聞いてみると、彼らが雇っている働き手らしく、今もどこかに採掘しにいっているとの事。いよいよ埋蔵値の気配がすぐそこに。

crystal treking11.jpg草を敷き詰めシュラフで寝るが夜は氷点下。

crystal treking12.jpgシンプルこの上ない生活用品。

写真には収めていないのですが、Mata ji(ドゥルガー神)の祠がありました。何世代も前からその祠があったおかげで、彼らは埋蔵地を発見できたのです。まずはプジャー(お祈り)をあげ、お供え物をし、その備えた食べ物(プラサーダム)を分けていただきます。心身を清め、いざ埋蔵地へ!

crystal treking13.jpgここから150m、埋蔵地が続きます。

まず驚いたのが、この場所に来た日本人が初めてだと言う事。たいした事ではないのですが、その時は叫ぶ程に嬉しかったのを覚えています。その山の稜線には様々な掘った穴があり、場所によってスモーキー、クローライトなど産出する水晶が違います。

crystal treking14.jpgスモーキーマイン(灰水晶埋蔵地)にて。

穴から掻き出された水晶が、石に混じり足下に落ちています。落ちているというより、水晶がほとんどといった方が的確かもしれません。中には質の良いクリスタルやクラスターも落ちており、止められなければ、いつまでもピッキングしていたくなります。

しかし今回の本命は水晶洞窟!急がねば日が暮れてしまうので、名残惜しくても洞窟へ。着く直前に彼らが本気の顔で、「ここは本当に危ないから気をつけて」と釘を刺され、ピンとはる緊張感。洞窟の手前も崩れていて、落ちたら即死。洞窟の入り口もとても狭く、ほふく前進でようやくといった感じです。

この先に3m四方の空間があります。

crystal treking16.jpgここはルチルやクローライトを含んでます。

水晶の切れ味はとても凄まじく、気がつけば血が出ているような状態でした。水晶洞窟の精神作用は半端ではなく、目の前の事をこなすのが精一杯でした。大きな声を出すと天井から落ちてくる砂礫。崩落したとき用の対策と聞かされる話。足りているかわからない酸素量。慣れるには数日かかるなと思いました。

細かい写真や動画を取る事等すっかり忘れ、ピックアップしたクリスタルを山の稜線まで持ち帰り、みんなで見せ合いっこしました。そのとき知ったのですが、洗っていない水晶というのは、ルチルが水晶をとび出し表まででてきているんですね。僕はこの状態を「生(なま)水晶」と感じました。 

crystal treking17.jpg断崖絶壁ぎりぎりに落ちていた水晶、1kg。

crystal treking18.jpg水晶洞窟の中より採掘したクラスター。

crystal treking19.jpgクローライトとルチルを含んでいます。

crystal treking20.jpg生水晶よりあふれるルチルの線.........

山から水晶を持って下りるのは想像以上に大変でした。採掘に関わる全てが文明から距離を置いている感じです。ヒマラヤ水晶の魅力は、こういった所にもあります。

中国やブラジルでは、採掘に爆薬、重機、ガソリン、資源が投入され、莫大な産出量を誇っています。どれだけ質や産出量が安定していようと、僕はあまり興味がありません。なぜなら僕はクリスタルを浄化にも使いますし、アクセサリーとして使うからにはできるだけ清浄な素材を選んでいるつもりです。

今回僕が経験した事は、全ての面に置いて僕を肯定してくれました。水晶洞窟に僕の相方の石(アズライトマラカイト)を持っていって本当に良かった。あの中は浄化というよりも、プログラミングという感覚に近い様な気がします。

大いなる自然がくれた包み込んでくれるような愛は、これからのバクティの活動に置いて、間違いなくターニングポイントになりました。言葉で理解してもらおうなんて思っていません。行った人にしかわからない感覚、大切にしたいと思います。

クリスタルやクラスターを大量に買い付けて来たので、近日中にアップできる様にします。無くなったらまたヒマラヤに行って、今度は違う埋蔵地を何日もかけて回ろうと思います。

最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。駄文で読みにくかったでしょう.....

感謝、合掌。

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インド北部にヴァラナシという聖地があります。
僕はシタールという楽器を習いに通っていました。
現地の人や世界中から集まるバックパッカーと接する事で、
音楽や語学、思想など様々な経験をする事が出来ました。
大好きな場所のひとつであり心のよりどころです。

インド国民の半分以上がヒンドゥー教徒で、
様々な宗派がありますが大半のヒンドゥー教徒が
母なるガンガーで荼毘に付される事を望んでいます。
そうする事で過去のカルマから放たれると信じています。

~ガンジス川の朝日~

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チャイ屋でお茶していると目の前を火葬場に向かう死体が
お手製のタンカに乗って華やかな布に包まれてえっさほいさと走っていく...
なんて可愛いもんで、対岸に行くと(対岸は不浄の地とされ何もありません)、
ここには書けないような体験が出来ます。
ちなみに朝日の写真は対岸が写っています。

~チャイ屋~
blog60-5.jpgガンジス川のほとりはガートというも沐浴場になっていて、
階段状になっていて川に降りる事が出来ます。

~ガートの光景~

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~昼は可愛い犬、夜はモンスターです~

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熱心なヒンドゥー教徒は、朝早く沐浴をしにガートにいき

プジャー(お祈り)をあげ、ガンジスの水を銅製の容器に入れ持ち帰り、

家や地域にあるリンガ(シヴァ神の象徴)にたっぷりと水をかけてプジャーをします。
カーストの高そうなバラモンが話しているギータ(教典)の解説を
熱心に聞いている人達や、様々な動物、果てはトイレになっているガートまであり、
インド人が分からなくなった時期もありましたが...(笑
ガンガーはいつ行っても全てお受け入れていました。

~バラモン(ヴィシュヌ派)の説法~
blog60-2.jpg多感な時期にここに居たので一時期夢中になってしまい、
地に足がついていない時期もありました。
精神的に成長する事ばかりを望み
中道を見失いかけた時期も、
貴重な経験から生まれた僕の世間とのギャップに
苦しめられた時期も...

今になってみれば解毒反応みたいなものでした。
それまでの生活を改善するきっかけをくれたのは、
間違いなく聖地ヴァラナシ、ここでした。

言葉では上手く表現出来ないのですが...
本当に様々な顔や意味を持っている。
そんな感じでしょうか。

~シヴァ寺院に沈む夕日~
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♪またヴァラナシ記アップします♪
 
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今日はアンコールワットのレリーフを...

この遺跡のすごい所は全て石で仕上がっている所。
保存状態が良い箇所もあり修復も進んでいますので、
全ての彫刻を見る事は出来ません!が...

ヴィシュヌ神の乳海撹拌(修復中)やリグヴェーダなどの神話の
戦争等もモチーフになっています。

征服する側とされる側では人種が違ったり、
とにかくすべてが緻密に細かく描写されています。

遺跡群までは車やトゥクトゥク(三輪タクシー)で行くのですが、
お堀の横を走っていると見えてくるんです。

 

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この景色大好きです、広く青い大陸の空、綺麗なすいれん、東南アジア特有の木...

テンションもあがり珍しく、自分撮ってもらいました!

blog54-1.jpg気温は40℃近くありましたが、乾燥しているので気持ちよかったです。
ちなみにこの石回廊を修復したのは日本の大学です。
カンボジアでは日本人がODAで道路を造ったり、
アンコール遺跡群の修復をしているのでみんなやさしいですよ!
中に入ると壁一面が彫刻です。

 

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これ何十メートルも続いてます。
何世代にもわたって彫られたんじゃないかしら...
これが鎌倉時代には作られて現存しているとは...
カンボジアにないヒンドゥー教が当時は隆盛...
とかいっろいろ考えてしまう程、時の流れを感じずに入れませんでした。

もちろん視覚的にも見応えがあります。
例えば私達にも馴染みの深い閻魔様。
ここではこんな感じです。

 

blog54-6.jpg君天国、君天国、あ〜...君地獄!

 

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☆えっさ、ほいさ、えっさ、ほいさっ☆
(弟子達が地獄に叩き落としてる)

 

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舌抜かれてます...嘘ついちゃだめ!
今回は通訳の方もいらっしゃったので理解する事が出来ました。
前回はガイド無し、バイクタクシー、全行程裸足...
今から考えると若かったなと思います。

それでは...また気が向いたらアンコールワット書きます...

 

 
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皆さん、アンコールワットという名前はご存知ですか?
ヒンドゥーイズムとブディズムが完全に調和しているヴィシュヌ寺院です。
カンボジア唯一の至宝と言われ、世界中から旅行者が訪れています。

私は22才の時に訪れて、昨年末にもう一度訪ねる事が出来ました。
以前に訪れたときは、私自身まだまだ若くインド明けに訪れた為
遺跡を楽しむというよりも地域の人達と楽しむ傾向にありました。
ともすると、通り過ぎてしまっていた事があまりに多かった。

アンコール遺跡群とは、有名な遺跡がこれでもかという程沢山
広大なエリアにちりばめられています。
もちろんすべてを紹介する事は出来ませんが...

ちょっとずつ紹介出来たらなと思います。

もちろんカンボジアだけでなく訪れた場所は全て紹介したい!
私が自分の足で歩いて感じた事を
バクティで紹介出来る範囲で見ていただければと思います。

〜今日は朝日と夕日〜
(遺跡は次回から...)

☆アンコールの朝日☆

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これを見る為に世界中から旅行者がアンコールワットの向い側で朝日を待ちます。
アンコールワットは包囲も計算されているのでバッチリ。
前回は見れなかった早朝の太陽を拝めました。
この写真を見ると、なぜカンボジアであれほどまで影絵が
極められたか感じれたような気になりました。

☆遺跡から見る夕日☆
 

blog53-2.jpgこの夕日は遺跡群の中に在る山の上の遺跡から見る事が出来るのですが、
山どころか丘しかない大陸での夕日は規模が違います。
地平線まで続く緑、乾いた赤い土の色、トンレサップ湖の水の色、
どこまでも続く空、カルセドニーやカーネリアンの様な空の色。
以前と変わりなく悠久の時間が流れていました。

それを見る為に...色んな目の色の人達が...集まり過ぎっ!

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国が違おうが文化が違おうが言語が違おうが関係のない感覚の世界。
皆同じ事を求めてここに集まり、感じ吸収しまた戻っていく。
点が線になり交わって、また違う方向へ。

いつ海外にいても、私はこういう感覚を大事にし、
慈しみ、忘れないようにしたいと思います。

次は遺跡の説明とか写真をアップします!
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サワディカップ(hello)!

タイ、カンボジアを経て再びタイに帰ってきました。

日本は今寒波のようですが、こっちは相変わらず暑い!

一日中買い付けしてると熱中症になりそうです。

 

カオサン通りから離れているところに泊まっているので、

ある程度マイペースにすごせますが、とにかく騒音がうるさいです。

普段山奥に住んでいると、こういうエネルギッシュな場所はとても刺激的です。

 

バンコクにある買い付けの場所をタクシーで転々としながら、

必要な石を、見つけては仕入れx2しています。

皆さんがよく知っているウェークエンドマーケットもそのひとつ。

仲のいいインド人達にそっこうでお茶を出される有様です。

 

昨日は中国加工のクリスタル、パキスタン産のハーキマーダイアモンド、

アメトリンのエレスチャルを見つけ即購入。

持っていない素材を見つけるとすごくテンションがあがってしまい、

心底石がすきなんだなと実感しています。

 

今日はアフガニーとインディアンのお店に行きます。

タイにいるのに中国系や南中央アジア系の人達と

取引をしているのは不思議な感じです。

日本にいるとあまり感じない他国とのつながりを感じずには入れません。

もちろん日本にもいろんなアジア系の方がいらっしゃいますが、

うまくつながっていけないのはなぜでしょうか。

 

自分の中に何かエゴがあるのか。

 

おそらく都会に住めばつながっていけるのでしょうが、

なにぶん相当な山奥に住んでいますので...、マイペンライ(never mind)!

 

さあ、水分補給しながら仕入れ頑張ってきます。

では、いってきます。

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名古屋へシタールのレッスンを受けに行ってきました。
アミット・ロイさんはほんとうに頼れる演奏者で、
行くたびに僕を感動させてくれます。
シタールで教えてくれるようになってからは、
(最初のヴォーカルのみでした...)
レッスン中にもかかわらずリスナーになってしまってます。
エモーショナルに奏でる姿は凛としていらっしゃいます。

毎日シタールと接するのですが、最近よい気持ちで弾けています。
気持ちも指も環境も練習するのにいいバランスです。

インドに毎年通いシタールを習っていたのですが、
習いに行っていたのがインド人がインド音楽を習いに
通うプライべートスクールで、家族全員が声楽、器楽が
できるという理想的な環境でした。

朝の10時にレッスンだったんですが、
到着するとチャイが出てきて、レッスン受けていると
プジャー(お祈り)の時間になるので、
テカ(額に赤い顔料をつける)をして頂き
プラサーダム(神に捧げた後のお菓子)を食べ
再びレッスンを受けていました。

Pt Ishwal lar Mishra師とその家族が、
僕に素晴らしい経験と音楽との接し方を
教えてくれました。

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一日中声楽が聞こえ、小鳥がさえずり、
外では牛や野菜売りが雄叫びをあげ、
そんな中で受けるレッスンや見える生活は
僕に音楽の事を真剣に取り組むきっかけをくれました。

一人前の演奏家になる為に、日々練習に励みます!

全てに感謝の気持ちを示すため、精進あるのみ...


ブレスレット アップしました。
しばらく毎日アップ出来そうですっ!
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